コラム

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【伊万里焼・九谷焼】古い皿の人気理由と最新買取相場

江戸〜明治の暮らしを彩った 伊万里焼九谷焼 の古い皿。

最近では国内だけでなく、海外のコレクターからも注目されており、
思っていたより高く売れた」というケースが増えています。

特に、初期伊万里・古伊万里の染付皿や、古九谷・吉田屋風の深皿などは
美術的価値が高く、皿1枚でも高額査定につながることがあります。

一方で、図柄の流行や状態によって価値が大きく変わるため、
「家にある皿がどのくらいの値段になるのか知りたい」
というご相談が増えているのも事実です。

この記事では、
伊万里焼・九谷焼の古い皿の人気理由、特徴、そして実際の買取相場
専門店視点でわかりやすく解説します。

最後には、
大阪市福島区での査定・買取なら 戎ノ蔵(えびすのくら)
安心して相談できる理由もまとめています。

古い皿の売却を検討している方はぜひ参考にしてください。

① 伊万里焼・九谷焼の古い皿が人気を集める理由

伊万里焼や九谷焼といった日本の伝統陶磁器は、長い歴史のなかで国内外から高い評価を受けてきました。

そのなかでも特に「古い皿」は、近年さらに注目が高まっています。

昔は「家に眠っている古い器」というイメージを持つ方も多かったのですが、ここ数年で価値の見直しが進み、コレクターや海外バイヤーの間で需要が急上昇しているためです。

まず、古い皿に人気が集まる要因として挙げられるのが、“デザインの個性と時代背景の深さ” です。

伊万里焼には初期伊万里の素朴な染付、江戸中期の華やかな色絵、金襴手の豪奢な意匠など、時代によって表情が大きく異なります。

九谷焼も同様で、古九谷の五彩、吉田屋の青手、宮本屋の赤絵細描など、窯や時期とともに多彩なスタイルが生まれました。

同じ「皿」という形であっても、完成までの工程や技法を考えると、美術品としての価値が非常に高いのです。

さらに、伊万里焼や九谷焼は「一点物」という魅力を持っています。

量産技術が発達していない時代の器は、絵付け師や職人の手仕事によって微妙な違いが生まれ、まったく同じ作品が存在しません。

この「偶然性」と「手仕事の温度」は、現代の大量生産の器にはない特別さを感じさせます。

近年の骨董ブームや“暮らしに古い器を取り入れる”というライフスタイルの流行も相まって、若い世代のファンも増えているのが特徴です。

また、古い皿は「実用性を兼ねたアート」として扱われることも人気要因のひとつです。

現代のテーブルコーディネートに取り入れても不思議と馴染み、料理を引き立ててくれるため、自宅用として購入する方も増えています。

特に海外では、和食器をインテリアとして飾る文化が広がっていることから、美術的価値だけでなく“飾り皿”としての需要も上昇しています。

価値の見直しが進んだ背景には、市場価格の変動も関係しています。

古伊万里や古九谷といった希少な作品は、これまで専門的な市場でのみ取引されていましたが、近年はインターネットの普及により世界中のコレクターがアクセスできるようになりました。

これにより、状態が良く品質の高い作品は高額で取引される傾向が強まり、国内に眠る古い皿にも再び注目が集まるようになったのです。

そしてもう一つ、多くのご家庭に“眠っている可能性が高い骨董”であることも、人気上昇の理由のひとつです。

伊万里焼の皿や九谷焼の小皿は贈答品や日常使いとして広く普及していたため、「祖父母の家の食器棚から出てきた」「実家の蔵に箱がたくさんあった」というケースが珍しくありません。

この“何気ない家庭に残っている可能性がある”という点が、人々の興味を引き付け、査定依頼が増えている理由でもあります。

しかし、古い皿の価値は種類・図柄・時代だけでなく、保存状態や裏印(窯印)によっても大きく変動します。

同じ伊万里焼でも、初期のものと明治以降の量産品では価値が大きく異なりますし、九谷焼も古九谷か再興九谷かによって相場がまったく違います。

そのため、専門的な鑑定が必要とされるジャンルでもあります。

このように、伊万里焼・九谷焼の古い皿は、日本の伝統技術・美術・生活文化を象徴する存在としてますます注目されており、市場でも高値で取引されるケースが増えています。

もしご家庭に古い皿が眠っている場合、その価値は想像以上かもしれません。

戎ノ蔵では、伊万里焼九谷焼の査定経験が豊富な担当者が一点ずつ丁寧に査定し、適正な価格をご提示いたします。

価値が分からない、箱がない、少し欠けている――そんな状態でもお気軽にご相談ください。

専門店にしか分からない価値が潜んでいる場合も多くあります。

② 伊万里焼とは?

伊万里焼は、日本の磁器文化を代表する存在として世界的にも高い評価を受けています。

佐賀県有田を中心に17世紀初頭から作られ始め、「日本初の本格的磁器」として知られています。

焼物としての完成度の高さはもちろん、江戸時代には海外輸出の主力商品として発展し、ヨーロッパの王侯貴族にも愛されたことで、一気にその名が広まりました。

特に、伊万里焼の「皿」は時代ごとに大きく表情を変えるのが魅力です。

初期のものは素朴で静かな趣を持つ染付が中心で、手描きの揺らぎや濃淡が美しく、現代でも根強い人気があります。

この初期伊万里は「初期手(しょきで)」とも呼ばれ、白地のやわらかな風合いに藍色の絵付けが映える独特の味わいが特徴です。

一枚一枚の絵付けが微妙に異なるため、世界にひとつだけの器としてコレクターの心をつかみます。

17世紀後半になると、伊万里焼は“古伊万里”と呼ばれる全盛期を迎えます。

染付に加えて赤・緑・黄・金などの鮮やかな色が使われ、器全体に豪華な装飾が施されるようになりました。

特に「古伊万里金襴手」は金彩を贅沢に使い、華やかさと品格を兼ね備えた人気の高いスタイルです。

皿の縁や見込みに細かく描かれた文様は、現代の技術でも再現が難しいといわれるほどの精密さで、日本工芸の高さを象徴しています。

伊万里焼の皿がここまで多くの人を魅了する理由のひとつに、“物語性のある絵柄” が挙げられます。

花鳥風月、唐人物、吉祥文様、風景画など、絵付けの種類は本当に多彩です。

同じ皿でも、描かれている主題によって価値が大きく変わることが特徴で、たとえば「松竹梅」「牡丹」「唐子図」などは古くから人気の高いモチーフです。

また、伊万里焼はヨーロッパの食卓文化に影響を与えたことでも知られています。

17世紀後半、オランダ東インド会社(VOC)によって世界中に輸出され、宮殿の飾り棚を彩るコレクションとして高く評価されました。

この海外需要の高まりによって大皿や飾り皿が多く生産され、それらが現在の骨董市場で高額取引される要因になっています。

古い伊万里焼の皿の魅力は、技術だけでなく“状態の良さ”に価値が反映される点にもあります。

たとえば、釉薬の艶が残っている、貫入が少ない、縁の欠けがないといった条件が揃うと、相場は大きく上がります。

逆に、小さなニュウ(ひび)やソゲ(縁欠け)があっても、希少な図柄や古い時代の作品であれば評価されることも多いため、一概に価値が下がるとは言えません。

裏側にある「裏印(窯印)」も重要な鑑定ポイントです。

伊万里焼は基本的に無印が多いものの、時代特有の高台の削り跡や釉薬の流れ方などが判断材料になります。

近代の量産品と初期・古伊万里を見分けるには専門的な知識が必要で、専門店の鑑定が欠かせない理由でもあります。

さらに、伊万里焼の皿は形でも価値が変わります。

六寸皿・七寸皿のような使い勝手の良いサイズは特に人気が高く、飾り皿サイズの大皿は海外コレクターの需要が高いため、高額で取引されやすい傾向があります。

また、渦福(うずふく)や草花文などの典型的な図柄は見分けやすく、初心者にも親しみやすいことから市場での流通量も安定しています。

現代に残る伊万里焼の皿は、職人が一枚一枚手仕事で仕上げた芸術品であり、同じものが二つと存在しないのが最大の価値です。

食器としての実用性、インテリアとしての美術性、そして歴史的価値が三位一体となった、日本が誇る工芸文化の象徴といえるでしょう。

戎ノ蔵では、初期伊万里から古伊万里まで幅広く取り扱っており、保存状態や時代性を見極めた適正な査定が可能です。

価値がわからないまま手放す前に、一度専門店にご相談いただくことで、思わぬ高値がつくケースも少なくありません。

ご自宅に眠る伊万里焼の皿があれば、お気軽にお持ち込みください。

③ 九谷焼とは?

九谷焼は、石川県を代表する色絵磁器として知られ、力強い彩色と芸術性の高さから国内外で高い評価を受けています。

九谷焼の歴史は17世紀に遡り、加賀藩の庇護のもと誕生した“古九谷(こくたに)”から始まります。

現代の九谷焼とは異なり、古九谷は絵画のような深い彩色が特徴で、その芸術性の高さから「幻の名陶」とも呼ばれるほど希少性が高く、現在の市場でも高額で取引されるジャンルです。

九谷焼の古い皿が特に人気を集める理由は、“絵付けの華やかさ”と“表現力の豊かさ”にあります。

古九谷では、五彩(緑・黄・紫・青・赤)を使った力強い色使いが特徴で、皿一枚の中に大自然・人物・吉祥文様などが大胆に描かれています。

この豊かな表現力は他の産地にはない魅力で、現代アートのようにインテリアとして飾る方も増えています。

一方、江戸後期になると「再興九谷」と呼ばれる新しい時代を迎え、吉田屋、宮本屋(飯田屋)、赤絵、九谷庄三といった多彩な系統が生まれました。

再興九谷は古九谷よりも実用的な皿が増え、暮らしの中で使われる器として普及したため、現在でもご家庭から発見されることが多いのが特徴です。

中でも人気のスタイルとして、以下の四つが挙げられます。

● 吉田屋(よしだや)風 青手の美しさが際立つスタイル

吉田屋風は緑・黄・紫・紺青などの“五彩”を使いながらも、背景を染め埋めるような“青手(あおで)”の技法が特徴です。皿全体を深い緑や青で覆う大胆なデザインは、現代でも人気が高く、コレクターからの評価も高い系統です。

● 赤絵細描(あかえさいびょう) 精密さと気品を兼ね備える

赤を中心とした繊細な模様を細かく描いたスタイルで、その精密さから“九谷赤絵の極致”とも評されます。人物や花鳥、吉祥文様が緻密に描かれ、皿全体に広がる赤の世界観は圧巻。状態が良いものは高額査定が期待できます。

● 宮本屋(飯田屋)風 華やかでモダンな印象

金彩を多用した華やかな意匠が特徴で、器としての品格が高く、飾り皿としても映えることから人気が高い系統です。ヨーロッパの磁器にも影響を与えたとされる装飾技術で、九谷焼の装飾性の高さを象徴するスタイルと言えるでしょう。

● 九谷庄三(しょうざ) 人物表現の確かさが魅力

庄三の作品は人物描写が特に優れており、「庄三赤絵」と呼ばれる独自の世界観を築き上げました。武者図・唐人物・物語性のある題材が多く、人気の高いテーマは特に高値がつきやすい傾向があります。

九谷焼の皿が評価されるポイントは、色彩の華やかさだけではありません。

皿の厚み・重量感・素地のきめ細かさなど、形状や素地の完成度も価値を大きく左右します。

初期の作品には素朴さと味わいがあり、再興九谷の皿には技巧の高さや完成度の高さが感じられ、多くのコレクターを惹きつけています。

さらに、九谷焼の皿は「時代の判断」が重要なジャンルでもあります。

古九谷は希少性が極めて高く、市場での現存数が限られるため、真贋を見極めるには専門的な知識が必要です。

また、再興九谷の中でも吉田屋風・赤絵風などは見分けが難しく、細かな絵柄や裏印(窯印)、釉薬の状態から慎重に判断する必要があります。

保存状態も相場を左右する大切な要素です。

ワレやカケがなく、釉薬の艶がしっかり残っている作品は高く評価されます。

逆に多少のニュウ(ひび)があっても、古九谷や吉田屋風のような人気スタイルの場合、コレクター需要が高いため買い手がつくケースも珍しくありません。

九谷焼は「使える美術品」としての価値も強く、食卓で実際に使う方やインテリアとして飾る方が増えていることから、近年さらに需要が伸びています。

デザイン性の高さは時代を越えて愛されており、とくに若い世代のファンが増えているのも特徴的です。

戎ノ蔵でも、古九谷から再興九谷まで幅広い作品を査定しており、皿の種類、絵柄、時代、保存状態を踏まえた適正価格をご提案できます。

ご自宅に残る九谷焼の皿がどの時代のものか分からない場合でも、専門的な視点からしっかりと鑑定いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。

④ 伊万里焼・九谷焼の古皿の買取相場

伊万里焼や九谷焼の古い皿は、近年国内外で需要が高まり、買取相場も上昇傾向にあります。

しかし「皿」といっても、時代・絵柄・サイズ・種類によって価値は大きく変わるため、まずは全体の相場感を理解しておくことが重要です。

ここでは、一般的によく見られる古皿の相場から、特に高額査定になりやすい種類まで、わかりやすく解説します。

まず、伊万里焼の相場から見ていきましょう。

伊万里焼の皿は 江戸初期(初期伊万里)・江戸中期〜後期(古伊万里)・明治以降の量産品 によって価値が大きく変わります。

もっとも高額になるのは、手仕事の素朴な味わいが残る初期伊万里や、色絵・金襴手など装飾性の高い古伊万里です。

● 伊万里焼の参考相場の目安

  • 初期伊万里の染付皿
     1枚あたり 1万円〜10万円以上
     ※状態が良いもの・大皿はさらに高騰

  • 古伊万里 色絵皿(牡丹・唐子・花鳥図など)
     1枚 1万円〜8万円前後

  • 古伊万里 金襴手・輸出伊万里の大皿
     1枚 5万円〜20万円以上
     ※直径30cm以上の大皿は海外需要がとても強い

  • 明治以降の伊万里風 大量生産の皿
     1枚 500円〜3000円程度
     ※裏印に「大日本」「伊万里」など判読しやすい印があるものは比較的安値

次に、九谷焼の買取相場です。

九谷焼は初期の古九谷が極端に希少で、市場にほとんど出回らないため、状態が良い作品は非常に高額で取引されます。

再興九谷も絵付けの種類によって評価が異なり、吉田屋風・赤絵細描・庄三風など人気の高い系統は高値がつきやすい傾向にあります。

● 九谷焼の参考相場の目安

  • 古九谷の皿(五彩・山水・花鳥図など)
     10万円〜100万円以上
     ※真正品は美術市場レベルで扱われる

  • 吉田屋風(青手)の皿
     1枚 2万円〜15万円前後

  • 赤絵細描の小皿・中皿
     1枚 1万円〜10万円
     ※細密さ・保存状態で大きく変動

  • 九谷庄三の人物図皿
     1枚 3万円〜20万円前後

  • 再興九谷の実用品・普段使いの皿
     1枚 500円〜3000円程度

これらの相場はあくまで一般的な目安ですが、伊万里焼・九谷焼の古皿の価値は 状態 によって大きく上下します。

たとえば以下のような要素が価格に直結します。

  • 縁のカケ・ニュウ(ひび)の有無

  • 釉薬の艶が残っているか

  • 色絵の擦れ・剥がれ

  • 裏側の高台の摩耗具合

  • 箱(共箱)があるか

  • ペア・揃い・数枚セットになっているか

多少の傷や古さは「経年の味」として評価されることもありますが、絵柄が欠けて見えるレベルの損傷は査定額に影響します。

一方で、初期伊万里や古九谷のように希少価値が極めて高いものは、小さなカケがあっても高額になるケースも少なくありません。

また、皿の サイズ も重要な評価ポイントです。

実用サイズ(五寸〜七寸)は人気が高く、飾り皿クラスの大皿(30cm以上)は海外バイヤーにも強い需要があります。

とくに金襴手の大皿や、古九谷の大皿は市場に出ること自体が珍しいため、高額査定につながりやすい傾向があります。

さらに、皿に描かれている 図柄の人気 も相場に影響します。

伊万里焼なら「牡丹」「唐子」「松竹梅」「山水図」などが安定した人気があり、九谷焼では「花鳥図」「松竹梅」「武者図」「唐人物」がコレクターから好まれます。

図柄のテーマがはっきりしているものほど査定額が伸びやすいのも特徴です。

最後に、現在の相場背景には 海外需要の増加 があります。

特に北欧、フランス、アメリカを中心に日本の古陶磁器の人気が高まり、インテリアとして飾るコレクターが増えているため、高品質の大皿や飾り皿は以前よりも高く売れやすくなっています。

戎ノ蔵では、伊万里焼・九谷焼の古皿の査定経験が豊富で、1枚ごとに絵柄の特徴、時代性、状態、裏印を確認し、適正な相場を踏まえて査定を行っています。

相場がわからない皿、箱がない皿、少し傷のある皿でも丁寧に拝見いたしますので、ご自宅に眠っている器の価値が気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

⑤ 高く売れる古皿の共通点

伊万里焼や九谷焼の古い皿は、時代や窯の違いだけでなく、保存状態やデザイン性によって価値が大きく変動します。

では、どのような古皿が“高く売れやすい”のでしょうか。

ここでは、実際の市場傾向や査定現場での経験をもとに、価値が高まりやすい皿の共通点をわかりやすく解説します。

ポイント①

古い皿が高額で取引される最大のポイントは、状態が良いこと です。

江戸時代や明治初期に作られた皿が、現代まで欠けやヒビもなく残っていることは非常に希少で、状態が良いほど価値は上がります。

特に縁の欠け(ソゲ)がないこと、釉薬の艶が残っていること、表面の擦れが少ないことは、査定において大きな評価ポイントになります。

多少の汚れや古いシミは経年として許容される場合もありますが、絵柄が見えないほどの摩耗は減額となることが多いです。

ポイント②

次に重要なのが、“絵柄の良さ” です。

伊万里焼・九谷焼は絵付けの美しさで価値が大きく左右されるため、人気のモチーフがしっかり残っている作品は高値がつきやすくなります。

たとえば伊万里焼なら「牡丹」「唐子」「松竹梅」「花鳥図」、九谷焼なら「花鳥図」「風景」「吉祥文様」「人物図」などが安定した評価を得ています。

特に、皿の中央(見込み)に大きく華やかな主題が描かれている作品は、飾り皿としても映えるため人気が高く、査定額も伸びやすい傾向があります。

ポイント③

三つ目の共通点は、時代性が明確であること です。

初期伊万里・古伊万里・古九谷など、特定の時代の特徴がはっきり現れている皿は、コレクターからの支持が厚く、価値が上がりやすいカテゴリーです。

時代を判別するポイントとしては、絵付けのタッチ、釉薬の質、裏側の高台の削り跡、素地の色などが挙げられます。

特に古九谷は現存数が少ないため、時代性が確かな作品ほど高額査定につながります。

ポイント④

四つ目は、「サイズ」 です。

一見すると皿の大きさは価値に関係なさそうに思えますが、実際には非常に重要な要素です。

五寸〜七寸の実用サイズは国内需要が高く、使いやすいことから人気があります。

一方、30cm以上の大皿は飾り皿として海外バイヤーからの人気が非常に高く、特に色絵・金襴手・五彩など華やかなスタイルは高額査定につながりやすいです。

大皿は制作自体が難しく、残存数も少ないため、希少価値が相場に反映されやすいのです。

ポイント⑤

五つ目の共通点は、揃い(セット) であること。

例えば、五寸皿が五枚揃っている、小皿が十枚揃っているなど、“組”で残っているものは単品よりも査定額が高くなる傾向があります。

特に江戸期の揃いは希少で、一枚では普通の評価でも、揃いであれば一気に価値が上がるケースも珍しくありません。

木箱(共箱)や古い書付が残っている場合はさらに評価が高まります。

ポイント⑥

六つ目は、「裏印(窯印)の有無と特徴」 です。

伊万里焼は無印が多いものの、高台の跡や薄い染付の印が価値判断につながる場合があります。

九谷焼の場合は「九谷」「庄三」「吉田屋」のように明確な印が押されている作品ほど真贋判定がしやすく、評価が安定します。

また、裏印から系統が特定できる作品はコレクターの関心が高いため、査定額が上がるポイントになります。

ポイント⑦

七つ目は、「人気のスタイルであること」

伊万里焼なら古伊万里の色絵や金襴手が、九谷焼では吉田屋風の青手や赤絵細描などが市場で人気を集めています。

特に現代のインテリアにマッチしやすい色彩の作品は、国内外問わず需要が高く、安定した高値がつく傾向があります。

ポイント⑧

最後に、「希少性」 も非常に重要です。

たとえば古九谷の皿は市場にほとんど出ることがなく、状態の良い作品は100万円を超えることもあります。

伊万里焼でも、初期伊万里の完品や江戸前期の輸出伊万里大皿などは、めったに出会えないため高額査定になりやすいカテゴリーです。

これらの要素が複合的に作用することで査定額が決まるため、ご自宅にある皿がどのような価値を持っているのかは、専門店での鑑定が欠かせません。

戎ノ蔵では、年月を超えて残された古皿の魅力をしっかり見極め、絵柄や時代性、保存状態を丁寧に確認して査定いたします。

気になる皿がある方は、まずはお気軽にご相談ください。ひと目では分からない価値を見つけられるかもしれません。

⑥ 買取で損しないための注意点

伊万里焼や九谷焼などの古い皿は、時代性や絵柄、状態など、さまざまな要素によって価値が大きく変わります。

そのため、査定や売却を行う際には、いくつか重要な注意点を押さえておくことが、損をしないためのポイントになります。

ここでは、実際に多くの方が見落としがちなポイントを中心に、わかりやすく解説します。

注意点①

まず最初に気をつけたいのは、自己判断で捨てない・まとめて処分しない ということです。

祖父母の家の整理や遺品整理の際、古い皿が大量に出てくることは珍しくありません。

その際、「傷があるから価値はないだろう」「古くて汚れているから処分しよう」と自己判断してしまう方が多いのですが、これは最も危険な判断です。

伊万里焼や九谷焼は、多少の傷や汚れがあっても、希少な時代や絵柄のものであれば高額査定になることがあります。

特に初期伊万里や古九谷などは、市場に出るだけでも価値があるため、「ボロボロだから捨てた」という例は非常にもったいないケースです。

注意点②

次に重要なのが、汚れや古いホコリを自分で強く拭き取らない という点です。

古い磁器は、当時の釉薬が柔らかい場合があり、強くこすると表面の彩色や金彩が剥がれてしまう可能性があります。

特に九谷焼の赤絵や金襴手の金彩はデリケートで、乾いた布でゴシゴシ擦ることで価値が下がってしまうケースがあります。

軽く柔らかい布で表面の埃を落とす程度に留め、気になる汚れは査定時に専門店に相談するのが安全です。

注意点③

三つ目の注意点は、箱(共箱)や付属品を捨てない ということです。

古い皿は木箱や古い紙箱に入っている場合がありますが、これらの箱にも価値があることがあります。

特に書付(絵師名や窯の名前が書いてあるもの)が残っている木箱は、皿本体の価値を裏付ける重要な資料となるため、査定額に大きく影響します。

「箱がボロボロだから必要ない」と捨ててしまう方が多いですが、これは損につながる大きなポイントです。

注意点④

四つ目の注意点は、「古い皿をまとめ売りにしない」 ということです。

業者によっては、価値の高い皿と低い皿をまとめて安く買い取ろうとするケースがあります。

たとえば、古伊万里の人気図柄の皿と、明治以降の量産品をセットにされてしまうと、本来高値がつくものまで安くなってしまう可能性があります。

価値の高い皿ほど “1枚ずつ丁寧に査定してくれる専門店” を選ぶことが重要です。

注意点⑤

五つ目の注意点は、「市場価格を知らないまま売らない」 ということです。

古陶磁器の相場は一定ではなく、海外需要の増減や市場トレンドによって大きく変動します。

例えば、数年前は数千円だった皿が、現在では1万円以上に値上がりしているケースもあります。

伊万里焼・九谷焼は世界的な人気があるため、今の市場価格に明るい専門店に相談することで、現在の適正価格を知ることができます。

注意点⑥

六つ目の注意点は、「査定スタッフの専門性を見極める」 という点です。

リサイクルショップや総合買取店では、伊万里焼や九谷焼に特化した鑑定士が常駐していない場合が多く、骨董ジャンルの知識が浅いために正しい価値を付けられないことがあります。

特に「古九谷」「初期伊万里」「古伊万里金襴手」などは真贋や時代の見極めが難しく、専門知識を持つ鑑定士がいないと適切な判断ができません。必ず“陶磁器に詳しい専門店”を選ぶことが大切です。

注意点⑦

最後に、「査定は複数店で比較する」 という点も覚えておきたいポイントです。

古い皿は査定基準が店によって異なり、数万円単位で査定額が違う場合も珍しくありません。

1店だけで即決せず、最低でも2〜3店舗で査定を比較することで、多くの場合より良い価格での売却が可能になります。

戎ノ蔵では、伊万里焼・九谷焼の査定経験が豊富な担当者が、一点ずつ丁寧に状態・絵柄・時代を確認し、適正価格をご提示いたします。

値段のつかないと思っていた皿が、思わぬ高額になるケースもありますので、ぜひお気軽にご相談ください。

⑦ 伊万里焼・九谷焼を高く売るコツ

伊万里焼や九谷焼の古い皿は、その希少性や絵柄、時代性によって高額で取引されることがあります。

しかし、同じ皿でも売り方次第で査定額が大きく変動することをご存じでしょうか。

ここでは、実際の査定現場や市場の傾向を踏まえながら、古皿を「できるだけ高く」売るためのコツをわかりやすく解説します。

① まずは “専門店” に持ち込むのが最重要ポイント

伊万里焼・九谷焼を高く売るための最も大切なポイントは、専門知識を持つ鑑定士がいる店で査定することです。

総合リサイクルショップや一般の買取店では、陶磁器に特化した目利きが不在の場合が多く、価値のある古皿でも「量産品」と判断されて安く見積もられるケースがあります。

とくに古九谷や初期伊万里などは真贋が難しく、専門知識がないと正確な評価ができません。
陶磁器に精通した専門店であれば、

  • 時代性

  • 製造技法

  • 絵柄の特徴

  • 裏印(窯印)の有無

  • 海外需要の高さ

など、細かいポイントを総合的に判断し、その皿が持つ本来の価値を見逃しません。

信頼できる鑑定眼を持った店を選ぶことが、高額査定の第一歩です。

② まとめ売りは慎重に。価値の高い皿は “単品査定” が基本

ご家庭から複数枚の皿が出てきた場合、業者によっては「まとめてこの金額で」と一括査定されることがあります。

しかしこれは損につながる落とし穴です。

たとえば、

  • 古伊万里の人気図柄の皿

  • 九谷焼 吉田屋風の青手皿

  • 九谷の赤絵細描皿

  • 古九谷の五彩皿

など、一枚単位で見ると高値がつく皿が混じっていることがあります。

まとめ売りにすると、価値の高い皿まで“量産品と同レベルの査定額” になってしまうケースが非常に多いのです。

価値の高い皿ほど、必ず単品で査定してもらいましょう。

③ 掃除は最低限に。強くこすると逆に価値を下げる

古い皿の汚れが気になり、ついゴシゴシ洗ってしまいがちですが、これは要注意です。

特に九谷焼の赤絵や金彩、伊万里焼の金襴手は非常にデリケートで、乾いた布で擦るだけでも絵の具や金の部分が落ちてしまう場合があります。

高く売りたい場合は、

  • 柔らかい布で軽くほこりを払う程度

  • 洗剤やスポンジでこすらない

  • 金彩・赤絵部分は絶対に触りすぎない

この3点を守るのがベストです。

汚れが気になる場合は、無理に落とそうとせず“そのままの状態”で査定に持ち込む方が安全です。

④ 箱や書付(共箱)は絶対に捨てない

古い皿の木箱(共箱)や、古い紙箱・書付が残っている場合は、そのまま持ち込みましょう。

  • 箱に書かれている窯名

  • 絵師名

  • 当時の説明書

  • 付属の古布

これらは作品の証明になるため、査定額が上がりやすい大切な付属品です。

特に江戸~明治期の木箱は、それ自体に価値があることもあります。
古くて汚れて見える箱でも、捨ててしまうのは非常にもったいないため 必ず一緒に査定へ。

⑤ 人気の図柄を把握しておくと有利

伊万里焼・九谷焼には、人気の絵柄・テーマがあります。

これを事前に知っているだけでも、査定時の判断材料になりやすいです。

【高く売れやすい絵柄の例】

  • 伊万里焼 牡丹、唐子、松竹梅、花鳥図、山水

  • 九谷焼 花鳥図、吉祥文様、武者図、唐人物、山水図

中央(見込み)に大きく描かれた主題は評価が高く、飾り皿としても存在感があるため需要が強いのが特徴です。

⑥ 数が揃っている場合は“揃い”で売ると有利

例えば五寸皿が5枚、十枚セットの小皿が揃っている場合、それぞれ単品よりもセットで査定した方が高く売れることがあります。

江戸〜明治の揃いものは希少で、コレクターや海外市場で人気があるためです。

⑦ 相場が高いタイミングを知る

陶磁器の相場は一定ではありません。特に、

  • 海外需要が高まっている時期

  • 古陶磁器ブームのタイミング

  • 美術番組や展覧会により人気が上がった時

こうしたタイミングは高値がつきやすいため、売るには絶好のチャンスです。

専門店に相談すると、今の相場感も教えてくれるため、適切な売却タイミングを知ることができます。

⑧ 必ず複数店で査定する

最後に、最も効果的なコツが 複数店査定 です。
陶磁器の価値は専門性が高く、店によって査定額が5倍以上違うケースも珍しくありません。

  • A店 量産品扱い → 3,000円

  • B店 古伊万里の人気図柄と判断 → 30,000円

このような差はよくある話です。

最低でも2~3店舗で査定を取ることで、本来の適正価格に近づくことができます。

戎ノ蔵では、伊万里焼・九谷焼をはじめ、古い皿の査定経験が豊富な担当者が在籍しており、一枚一枚丁寧に価値を見極めます。

「これ価値があるの?」という皿でも高額査定になるケースがありますので、お気軽にご相談ください。

⑧ 古い皿は意外な高値がつく可能性も!

伊万里焼や九谷焼の古い皿は、「昔の食器」や「家に眠っている古道具」として扱われることも多いですが、その実、国内外で高い評価を受ける“美術工芸品”としての側面を持っています。

特に、初期伊万里や古伊万里、古九谷、吉田屋風、赤絵細描などは、絵付けの技術や希少性から非常に高い価値を持ち、皿1枚でも思わぬ高額になるケースが少なくありません。

今回お伝えしてきたように、古い皿の価値は時代性・絵柄・状態・サイズ・裏印・人気の系統など、さまざまな要素が複雑に絡み合って決まります。

そのため、一見すると何気ない皿でも、専門家が鑑定すると高額査定につながる場合があります。

「古くて傷があるから価値はない」と決めつけてしまうのは非常にもったいなく、一度専門店に相談してみることで本来の価値に気づける可能性があります。

また、伊万里焼・九谷焼の皿は、単なる骨董品としてだけでなく、現代の暮らしとも相性が良い点も人気を後押ししています。

料理を盛り付ければ食卓に華やかさが広がり、飾り皿として壁面にディスプレイすればインテリアのアクセントとしても楽しめる。

実用性と美術性の両方を兼ね備えているため、幅広い世代からの需要が高まっているのです。

中古・骨董市場でも、海外需要の増加により大皿や華やかな色絵皿の相場が上がっている傾向があります。

昔よりも高く売れるようになった」と感じる鑑定士も多く、今がまさに売却の好機と言えるかもしれません。

特に輸出伊万里や九谷焼の大皿は、海外インテリア市場でも高く評価されており、直径30cmを超える大皿は以前よりも高値がつきやすい状況です。

しかし、その一方で注意しなければならないのは、「売り方」次第で査定額が大きく変動するという点です。

まとめ売りにしてしまう、一般店に持ち込んでしまう、強く掃除してしまう、こうした小さな判断の違いで、査定額が数万円単位で変わるケースも多いです。

だからこそ、売却前に正しい知識を持つことがとても重要になります。

その点、陶磁器に精通した専門店であれば、皿のもつ背景や歴史、技法を踏まえた本来の価値をしっかりと評価できます。

価値の高い皿を「量産品」として扱ってしまうような誤査定を防ぐことができ、安心して売却を進めることができます。

ご自宅の食器棚や蔵、遺品整理の際に、

  • 「この皿、古いけど価値があるのかな?」

  • 「裏に印があるけど意味が分からない」

  • 「揃いで残っているけど高く売れる?」

  • 「傷があるけど査定してもらえる?」

そんな疑問を感じたら、まずは専門家に見せてみるのがおすすめです。

価値を自分で判断するのは難しく、むしろ判断しないほうが適正価格で売却する近道になることもあります。

戎ノ蔵では、伊万里焼・九谷焼をはじめ、古い皿の査定経験が豊富な担当者が、一点ずつ丁寧に状態・絵柄・時代を確認し、適正な査定額をご提示いたします。

箱がない、少し傷がある、といった状態でも問題ありません。

大切なお品をしっかりと拝見し、本来の価値を見逃さないよう丁寧に査定いたします。

もし「価値があるかどうか知りたい」「売却を考えている」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。

思いもよらない価値が見つかる…。それこそが古い皿に秘められた魅力であり、査定の醍醐味でもあります。

古い食器の出張買取は高価買取専門店【戎ノ蔵】にお任せください

 

引用元:【戎ノ蔵】公式サイト
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