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【大正・明治時代の食器とは?】特徴と魅力、現在の買取相場を徹底解説

大正・明治時代の食器は、美しいデザインと歴史的価値からコレクターやアンティーク愛好家の間で非常に人気があります。

特に、有名な窯元による陶磁器や、当時の生活文化を映し出す独特の意匠が施された食器は高額で取引されることも珍しくありません。

しかし、実際の買取相場は、種類・状態・ブランド・希少性によって大きく変動します。
この記事では、大正・明治時代の食器の特徴から、現在の買取相場の目安、高く売るためのコツまで詳しく解説します。
手元に眠っている古い食器をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。

1. 大正・明治時代の食器とは?

大正・明治時代の食器は、単なる生活用品としての役割だけでなく、当時の文化や美意識を色濃く映し出す重要な工芸品として高い価値を持っています。

まずは、それぞれの時代背景と食器の特徴を見ていきましょう。

明治時代(1868年〜1912年) 和洋折衷の始まり

明治時代は、日本が江戸から近代国家へと大きく変革した時代です。
西洋文化が一気に流入し、食生活や器のデザインにも大きな影響を与えました。

  • 洋食器の普及
    鎖国が解かれ、海外との貿易が盛んになると、ガラス製品や洋食器が一気に広まりました。
    特に、ワイングラスやティーカップなどの西洋スタイルの食器が富裕層を中心に愛用されるようになります。

  • 有田焼・九谷焼・薩摩焼の黄金期
    明治期の日本陶磁器は海外輸出向けに大量生産されました。
    特に、薩摩焼は精緻な金彩と華やかな絵付けが特徴で、欧米で大人気となり、高額で取引されることが多いです。

  • 和食器の進化
    一方で、従来の和食器もデザインが進化。
    江戸時代のシンプルな器から、金彩・赤絵・染付などを取り入れた華やかな意匠が増え、コレクター需要が高まっています。

 

大正時代(1912年〜1926年) 大正ロマンとアールデコ様式

続く大正時代は、「大正ロマン」と呼ばれる独自の文化が花開いた時代です。
明治期に導入された西洋文化が日本に定着し、さらに洗練された食器デザインが生まれました。

  • 大正ガラスの流行
    この時代を象徴するのが「大正ガラス」です。
    当時は型吹きガラスや切子ガラスの技術が進化し、淡いブルーやグリーン、乳白色の美しい色味が特徴です。
    現在も希少価値が高く、状態が良いものは数万円〜数十万円で取引されることもあります。

  • アールデコ調のデザイン
    西洋のアールデコ様式が食器にも影響を与え、幾何学模様やモダンなデザインが多く取り入れられました。
    例えば、縦縞模様のティーカップや金彩を施した洋皿などは、現在も人気が高いです。

  • 日常と美術の融合
    大正期は、食器が単なる実用品から「芸術作品」としても楽しまれる時代でした。
    陶芸家による一点物の作品や、注文生産されたオリジナルデザインの器など、アンティーク市場で評価が高い品が多数生まれました。

 

明治・大正食器の価値が高い理由

ここで、多くのコレクターが大正・明治時代の食器に注目する理由を整理しておきます。

  1. 製造数が少なく希少性が高い
    当時は手作業で作られた器が多く、大量生産が難しかったため現存数が少ないです。

  2. 技術力の高さ
    有田焼・薩摩焼・九谷焼など、世界的に評価される陶磁器が多く、細部の絵付けや造形美が非常に繊細です。

  3. 時代背景を反映した意匠
    明治は和洋折衷、大正はアールデコ調と、時代ごとの美意識が器に反映されています。

  4. 海外での高評価
    特に明治期の輸出用薩摩焼や大正期のガラス食器は、欧米のオークションで高額取引される傾向があります。

 

大正・明治時代の食器は、「実用品」+「芸術品」+「文化遺産」という三つの価値を併せ持つ特別な存在です。
アンティーク市場でも人気が高く、保存状態が良いものや希少なデザインのものは、高値で取引されるケースが多くなっています。

次章では、「2. 大正時代の食器の特徴と人気デザイン」について詳しく解説し、実際にどんな器が高額で取引されやすいのかをご紹介します。

2. 大正時代の食器の特徴と人気デザイン

大正時代(1912年〜1926年)は、わずか15年という短い期間ながら、独自の美意識「大正ロマン」が花開いた時代です。
この時期の食器は、明治期に導入された西洋文化の影響を受けつつも、日本独自の感性を融合させたデザインが多く見られます。
現在のアンティーク市場では、希少性と美術的価値から高額で取引されるものも多く、コレクターから高い注目を集めています。

大正時代の食器の主な特徴

① 大正ガラスの台頭

大正時代を代表するアイテムといえば「大正ガラス」です。
型吹き技法やプレス成型技術が進化し、透明感のある美しいガラス食器が普及しました。

  • 色合いの美しさ
    淡いブルー、ミントグリーン、乳白色など、柔らかいパステルカラーが特徴的です。

  • 手作業による個体差
    当時は一つ一つ職人の手作業で仕上げられていたため、同じデザインでも微妙に異なる表情が楽しめます。

  • 人気アイテム例
    クリスタルガラスのコップ、切子グラス、ピッチャー、キャンディポットなど。

特に状態が良い大正ガラスは、1点あたり1万円〜5万円前後で取引されることもあります。

② アールデコ様式の影響

大正時代は、西洋で流行していたアールデコ調のデザインが日本にも広まり、食器にも大きな影響を与えました。

  • 幾何学模様や直線的なデザイン

  • 金彩や白磁を活かしたモダンな意匠

  • グラスやカップの縁に施された装飾的デザイン

アールデコ様式の食器は、現在のモダンインテリアにも調和しやすいため、若い世代からの需要も高い傾向があります。
この影響で、希少なデザインのティーカップや洋皿は2万円〜10万円で取引されるケースもあります。

③ 洋食器の普及と西洋文化の融合

大正時代は、洋食文化が一般家庭にも浸透し始めた時代です。
ティーカップやケーキ皿、シルバーカトラリーなど、これまで富裕層向けだった洋食器が庶民にも広まりました。

  • ノリタケ(旧・日本陶器)
    大正期に急成長した代表的メーカーで、金彩や手描き装飾を施したティーセットは、今も高額で取引されます。

  • 輸出用洋食器の人気
    当時の欧米向け輸出品は品質が高く、海外オークションでも高値がつきやすいです。

ノリタケ製のティーセットやデミタスカップは、状態が良ければ3万円〜15万円で売れる可能性があります。

④ 日常使いの和食器の進化

大正時代は、和食器にも新しい風が吹き込みました。
従来の和食器に西洋的な色彩や形状を取り入れたデザインが多く見られます。

  • 染付小皿や金彩の和皿

  • 花鳥風月を描いた絵付け茶碗

  • 朱色や藍色を用いた斬新な意匠

これらは比較的手頃な価格帯で取引されるものもありますが、保存状態や作者によっては5,000円〜3万円ほどの買取相場になることがあります。

大正時代食器が高値で取引される条件

大正時代の食器を高く売るためには、以下の3つのポイントが重要です。

  1. 状態の良さ
    欠けやヒビのない完品は高額査定になりやすいです。

  2. ブランド・産地
    ノリタケ、薩摩焼、九谷焼など、知名度の高いものは特に人気です。

  3. 希少デザイン
    限定生産品やアールデコ調の装飾が施された品は市場価値が高まります。

大正時代の食器は、「美術的価値」「実用性」を兼ね備えた魅力的なアイテムです。
特に大正ガラスやアールデコ様式の洋食器は、アンティーク市場での人気が非常に高く、高額買取が期待できます。

3. 明治時代の食器の特徴と高値が付くポイント

明治時代(1868年〜1912年)は、江戸から近代国家への大転換期でした。
西洋文化の流入により、食生活や器のデザインが大きく変化した時代であり、和洋折衷の美しい食器が多数誕生しました。
現在のアンティーク市場でも、明治期の食器は人気が高く、希少なものは高額で取引されることもあります。

明治時代の食器の主な特徴

① 輸出用陶磁器の黄金期

明治時代は、海外輸出向け陶磁器の全盛期でした。
特に、薩摩焼・九谷焼・有田焼などの名窯が手掛けた作品は欧米で大人気となり、現在も高額査定の対象となっています。

  • 薩摩焼
    白い地肌に精緻な金彩を施したデザインが特徴で、明治期は欧米輸出用として大量に制作されました。
    現在でも保存状態が良ければ、1点5万円〜30万円で取引されることがあります。

  • 九谷焼
    鮮やかな色絵と独自の文様で知られ、特に「青手」「赤絵」などは人気が高く、数万円〜20万円の査定が付くこともあります。

  • 有田焼(伊万里焼)
    西洋の影響を受けた洋風デザインの有田焼は、アンティーク市場で特に需要が高い品です。

 

② ガラス食器の登場

明治期は、西洋文化の影響でガラス製品が日本に普及し始めた時代でもあります。
吹きガラスによる繊細な器や、切子を施した華やかなデザインは、現代でも高い人気を誇ります。

  • 明治切子
    江戸切子の技術を発展させ、透明感と輝きが増したのが特徴です。
    琥珀色や青色のカットグラスは特に評価が高く、1万円〜10万円で取引されることがあります。

  • 輸入ガラスとの融合
    当時はヨーロッパからの輸入品を模倣したデザインも多く見られ、日本らしいアレンジが加えられた食器はコレクターに人気です。

 

③ 西洋文化と和の融合デザイン

明治時代は、西洋文化を積極的に取り入れつつ、日本の伝統美を活かした「和洋折衷デザイン」が特徴です。

  • 花鳥風月を描いた和絵付けと、金彩を組み合わせた洋風皿

  • 色ガラスを取り入れたモダンな和食器

  • 西洋の食事スタイルに合わせたティーカップやプレート

こうしたデザインは、現代のインテリアにも調和しやすいため、若い世代からの需要も高まっています。

明治時代の食器で高額査定される代表例

ここで、アンティーク市場で特に高値が付きやすい明治期の食器をピックアップします。

食器の種類 特徴 買取相場の目安
薩摩焼 金彩・細密画・輸出向け作品が多い 5万〜30万円
九谷焼 赤絵・青手など鮮やかな色絵 3万〜20万円
明治切子 青・琥珀・赤などのカットガラス 1万〜10万円
有田焼 洋風デザイン・金彩装飾 3万〜15万円
西洋輸入食器 ノリタケ・リモージュなど 5万〜25万円

このように、明治時代の食器は、ブランド・意匠・保存状態の3つが揃うと高額査定に直結します。

高値で売るためのポイント

  1. 保存状態を保つ
    欠けやヒビ、金彩の剥がれは査定額に大きく影響します。
    箱や付属品が揃っている場合は、さらに高額になりやすいです。

  2. 銘や印を確認する
    明治期の食器には、窯元や製造年を示す「銘」がある場合が多く、査定時の大きな判断材料になります。

  3. まとめて査定に出す
    同じ時代の食器を複数まとめて査定に出すと、プレミア価値が高まり、買取額が上がる可能性があります。

 

明治時代の食器は、西洋文化の影響を受けながらも、日本独自の美意識を残したデザインが魅力です。
特に薩摩焼・九谷焼・有田焼などの有名ブランドや、輸出向けの希少品は、アンティーク市場で高額査定が期待できます。

4. 代表的なメーカー・窯元と高額査定されやすいブランド

大正・明治時代の食器は、製造元やブランドによって買取価格が大きく変わります。
特に、知名度の高い窯元・メーカー・デザイナー作品は、アンティーク市場で高く評価され、高額査定につながりやすい傾向があります。
ここでは、代表的なブランドと特徴、実際の買取相場を詳しく見ていきましょう。

① ノリタケ(Noritake)

大正・明治時代を代表する洋食器メーカーで、現在も世界的に有名なブランドです。
1904年(明治37年)に設立された日本陶器合名会社が前身で、輸出向けに製造された高品質な洋食器は海外で大人気となりました。

  • 特徴
    金彩装飾、ハンドペイントによる絵付け、アールデコ調のデザインが多い。

  • 人気アイテム例
    デミタスカップ、ティーセット、ケーキプレート。

  • 買取相場の目安
    セット品は3万円〜15万円、特別仕様品は30万円以上になることもあります。

 

② 薩摩焼

薩摩焼は、明治時代の輸出用陶磁器の代表格で、海外のコレクターから非常に高い人気を誇ります。

  • 特徴
    アイボリー色の地肌に金彩や細密画を施した華やかなデザイン。
    特に「京薩摩」と呼ばれる京都で製造された薩摩焼は高額査定になりやすいです。

  • 人気アイテム例
    花瓶、茶碗、蓋付き小鉢、飾り皿など。

  • 買取相場の目安
    一般的な器で5万円前後、京薩摩の逸品は50万円以上の査定もあります。

 

③ 九谷焼

九谷焼は、明治から大正にかけて大きな発展を遂げた日本を代表する伝統工芸品です。

  • 特徴
    緑・黄・紫・赤・紺青の「九谷五彩」と呼ばれる鮮やかな絵付けが魅力。
    明治期は輸出用として華やかな赤絵や金彩が施された作品が多く、アンティーク市場で人気が高いです。

  • 人気アイテム例
    皿、鉢、徳利、香炉など。

  • 買取相場の目安
    一般的な器で2万円〜10万円、作家物や大型飾皿は15万円〜30万円で取引されます。

 

④ 有田焼(伊万里焼)

有田焼は佐賀県有田町を中心に製造され、江戸時代から世界的に知られている高級磁器です。
明治期は西洋デザインを取り入れた新しい作風が登場し、輸出用として非常に人気がありました。

  • 特徴
    白磁に染付、赤絵、金彩を施した上品なデザイン。
    特にヨーロッパ向けに作られた大皿やティーセットは高値が付きやすいです。

  • 人気アイテム例
    ティーカップセット、飾り皿、ティーポット。

  • 買取相場の目安
    一般的な器で2万円〜8万円、希少な輸出用セットは20万円以上になることもあります。

 

⑤ 大正ガラス

大正時代を象徴する「大正ガラス」も、近年人気が高まっているジャンルです。

  • 特徴
    乳白色や淡いグリーン、ブルーなどの美しい色味が特徴。
    手作業で作られたため、一点一点に微妙な個体差があり、コレクターからの需要が高いです。

  • 人気アイテム例
    切子グラス、ピッチャー、キャンディポット、花瓶。

  • 買取相場の目安
    シンプルなコップで5,000円〜1万円、希少な切子や大型ポットは5万円以上になることもあります。

 

⑥ 海外ブランド(リモージュ・ウェッジウッドなど)

明治後期から大正期にかけては、海外ブランド食器も日本に流入し、アンティーク市場で高値が付くことがあります。

  • 代表例

    フランス リモージュ(Limoges)
    イギリス ウェッジウッド(Wedgwood)、ロイヤルアルバート
    ドイツ マイセン(Meissen)

  • 買取相場の目安
    リモージュのカップは1万円〜5万円、マイセンの希少品は10万円以上になるケースもあります。

 

高額査定になりやすい条件

代表的なブランドの食器であっても、以下の3つが揃うと買取価格はさらに高騰します。

  1. 状態の良さ
    欠け・ヒビがなく、絵付けが鮮明であること。

  2. 付属品の有無
    当時のオリジナル箱や保証書があると評価が上がります。

  3. シリーズ・限定品
    限定デザインや輸出専用品は特に高額査定が期待できます。

 

明治・大正時代の食器は、ブランドや窯元によって価値が大きく変わります。
特に、ノリタケ・薩摩焼・九谷焼・有田焼・大正ガラスはアンティーク市場で人気が高く、状態が良ければ高額買取が可能です。
次章では、実際の市場価格に基づいた「5. 大正・明治時代の食器の買取相場の目安」について詳しく解説します。

5. 大正・明治時代の食器の買取相場の目安

大正・明治時代の食器は、希少性・ブランド・デザイン・保存状態によって買取価格が大きく変わります。
アンティーク市場では特に人気が高いジャンルであり、保存状態の良いものや希少なデザインのものは驚くほど高額で取引されることもあります。
ここでは、代表的な食器の種類別に、現在の一般的な買取相場をご紹介します。

大正・明治時代食器の相場表(種類別)

食器の種類 特徴 一般的な相場 高額査定の条件
大正ガラス 型吹き・切子・乳白ガラス 5,000円〜5万円 切子細工・希少色・欠けなし
薩摩焼 金彩細密画・輸出向け多数 5万円〜30万円 京薩摩・作家銘入り・完品
九谷焼 九谷五彩・赤絵・青手 2万円〜20万円 初期九谷・作家サイン有
有田焼 洋風デザイン・金彩装飾 2万円〜15万円 輸出専用品・限定シリーズ
明治切子 江戸切子進化版・多色ガラス 1万円〜10万円 琥珀色・青色・高精度カット
ノリタケ洋食器 ハンドペイント・金彩 3万円〜15万円 輸出用・セット完品
リモージュ等輸入品 西洋ブランド食器 1万円〜10万円 限定デザイン・箱付き

この表の価格帯はあくまで目安ですが、人気ブランドの希少なデザインは市場でさらに高額になる可能性があります。

高額査定されやすい食器の具体例

① 大正ガラス

  • 淡いブルーや乳白色のコップ、ピッチャー、キャンディポットが人気

  • 切子が施された大型ポットは5万円以上の査定も可能

  • 現代では再現困難な製法のため、コレクター需要が高まっています

② 薩摩焼

  • 明治期の輸出向け京薩摩は海外でも高い評価

  • 作家銘入りの花瓶や飾り皿は30万円以上になることも

  • 金彩が剥がれていない完品は特に高額で取引されます

③ ノリタケ(Noritake)

  • 明治後期〜大正期にかけて輸出用として大人気

  • アールデコ様式のティーセットは10万円以上の査定例も

  • デミタスカップや絵付けプレートはコレクター需要が高いです

④ 九谷焼

  • 明治期の赤絵や青手の九谷焼はアンティーク市場で高評価

  • 花鳥画・山水画など細密絵付けの大皿は15万円〜30万円

  • 九谷焼は作家による個体差が大きいため、作家名の確認が重要です

⑤ 明治切子

  • 江戸切子を進化させた明治切子は、ガラス細工の精密さが特徴

  • 琥珀色や深い青のカットグラスは特に人気

  • 1点あたり1万円〜8万円での取引例が多いです

査定額を左右する重要ポイント

高値で売るためには、以下の3つの条件を意識することが重要です。

① 保存状態

  • 欠け、ヒビ、金彩の剥がれはマイナス査定

  • 専用箱や証明書が残っているとプラス評価

② 銘・刻印の有無

  • 薩摩焼・九谷焼・有田焼などでは、作家や窯元の銘があると価値が上がります

  • 海外輸出品は「NIPPON」「NORITAKE」などの印が高評価のポイントです

③ セット品・希少デザイン

  • ティーセットやデミタスカップなど、揃い物は単品より高額査定

  • 限定デザインや初期モデルはさらにプレミア価値が付きます

大正・明治時代の食器は、ブランドやデザイン、状態によって買取価格が大きく変わります。
特に、大正ガラス・薩摩焼・九谷焼・ノリタケ・明治切子などは市場で人気が高く、希少な品であれば数十万円以上の査定も珍しくありません。

6. 高く売るための査定ポイントと注意点

大正・明治時代の食器は、査定前の準備や業者選びによって買取額が大きく変わります。
同じ食器でも、売るタイミングや査定の依頼先を工夫することで、数万円〜数十万円の差がつくこともあるのです。
ここでは、査定額をできるだけ高くするための重要なポイントと、注意すべき落とし穴をご紹介します。

① 状態を良好に保つことが最優先

アンティーク市場では、食器の状態が査定額に直結します。
欠けやヒビがあると大幅な減額となるため、日頃からの保管方法がとても重要です。

保存時のポイント

  • 湿度の高い場所は避け、風通しの良い場所で保管する

  • 新聞紙ではなく「薄紙」や「不織布」で丁寧に包む

  • ガラス食器は重ねず、仕切り付きの箱に収納する

  • オリジナルの箱や説明書があれば必ず保管しておく

また、査定に出す前に無理に洗浄しすぎると、金彩や絵付けを傷める可能性があるため注意が必要です。

② 作家名・銘・窯元をチェックする

大正・明治時代の食器は、作家や窯元がはっきりしているものほど査定額が高くなります。
特に、以下のような銘やマークがあるかを確認することが重要です。

  • 底面に「薩摩」や「九谷」などの印があるか

  • ノリタケなら「NIPPON」「NORITAKE」などの刻印があるか

  • 明治期の輸出用には「HAND PAINTED」「JAPAN」などの印が付いていることも多い

銘が入っているだけで査定額が2倍以上になるケースもあるため、事前にチェックしておくことをおすすめします。

③ まとめて査定に出すと有利

単品で査定に出すより、同じ時代・同じシリーズの食器をまとめて査定に出す方が高額になる傾向があります。

  • ティーカップはセットで出す

  • 複数の大正ガラスを一括査定

  • 薩摩焼や九谷焼は揃い物をまとめる

特に、ティーセットやデミタスカップのフルセットは、単品で売るよりも1.5倍〜2倍の価格が付くことがあります。

④ 高額査定を狙うなら出張査定・専門店がおすすめ

アンティーク食器は一般的なリサイクルショップよりも、骨董品・美術品専門の買取業者に査定してもらう方が高額になりやすいです。

おすすめの査定方法

  1. 出張査定
    自宅で直接見てもらえるため、大量の食器がある場合に便利。

  2. 宅配査定
    専用の梱包キットに入れて送るだけ。遠方でも利用可能。

  3. 店頭査定
    専門店で直接鑑定してもらえるため、即現金化したい人向け。

また、査定は1社ではなく複数社に依頼することが鉄則です。
同じ食器でも、業者によって5万円以上の差が出ることは珍しくありません。

⑤ 買取業者選びで失敗しないための注意点

アンティーク食器の買取市場では、悪質な業者に注意する必要があります。
以下のようなケースでは要注意です。

  • 「今すぐ決めないと値段が下がります」と強引に契約を迫る

  • 査定料や出張費が不明瞭

  • 買取相場より極端に安い提示をしてくる

安心して取引するためには、以下の3つのポイントを意識しましょう。

  • 骨董・アンティーク専門の業者を選ぶ

  • 過去の買取実績や口コミを調べる

  • 必ず複数の業者で相見積もりを取る

⑥ 買取のタイミングも重要

大正・明治時代の食器は、季節や市場動向によって相場が変動します。
特に、以下の時期は高額査定が狙いやすいです。

  • 春〜初夏
    アンティークフェアや骨董市が多く需要が高まる

  • 海外オークションシーズン
    欧米の需要が増え相場が上がる

  • メディアで特集があった直後
    人気が集中して価格が高騰することも

少しタイミングを調整するだけで、数万円以上高く売れる可能性があります。

大正・明治時代の食器を高く売るためには、

  1. 状態の維持

  2. 銘や窯元の確認

  3. まとめて査定に出す

  4. 専門業者で比較する
    という4つが大切です。

次章では、「7. 買取方法の比較:店頭・出張・宅配の違い」を詳しく解説し、それぞれのメリット・デメリットや最適な使い分けをご紹介します。

7. 買取方法の比較:店頭・出張・宅配の違い

大正・明治時代の食器を売却する際には、主に店頭買取・出張買取・宅配買取の3つの方法があります。
それぞれに特徴があり、状況によって向き不向きが異なります。
「どの方法で査定すれば一番高く売れるのか?」を判断するために、まずは比較してみましょう。

3つの買取方法の比較表

買取方法 特徴 メリット デメリット 向いているケース
店頭買取 直接お店に持ち込み査定してもらう方法 ・即日現金化できる
・その場で査定内容を確認できる
・重い食器を持ち運ぶ必要がある
・近隣に店舗がないと不便
少量の食器をすぐに売りたい人
出張買取 業者が自宅まで来て査定してくれる方法 ・大量の食器をまとめて査定できる
・持ち運び不要
・即日現金化できない場合がある
・業者選びに注意が必要
遺品整理やコレクション一括売却
宅配買取 梱包して業者に送る方法 ・全国どこからでも依頼可能
・自宅で完結できる
・到着から査定まで時間がかかる
・破損リスクがある
遠方在住で店舗に行けない人

① 店頭買取の特徴とおすすめポイント

店頭買取は、アンティークショップや骨董品専門店に直接食器を持ち込み、その場で査定してもらう方法です。

メリット

  • 即日で現金化できる

  • 専門スタッフと直接相談できる

  • 他の品も同時に持ち込み可能

デメリット

  • 店舗までの持ち運びが大変

  • 近隣にアンティーク専門店がないと難しい

おすすめのケース

  • 少量の大正ガラスやノリタケ洋食器をすぐに現金化したい

  • 高額品で、実物を見てもらいながら査定したい

② 出張買取の特徴とおすすめポイント

出張買取は、業者が自宅まで訪問して査定・買取してくれる方法です。
特に、大量の食器がある場合や、重くて運べない場合に便利です。

メリット

  • 持ち運び不要で大量の食器を一度に査定可能

  • その場で専門鑑定士が直接確認

  • 自宅にいながら取引が完了

デメリット

  • 一部の業者は即日現金化できない

  • 悪質業者に注意が必要

  • 複数業者を比較しにくい

おすすめのケース

  • 遺品整理で大量の食器がある

  • 大正・明治時代のセット食器や貴重な薩摩焼をまとめて売りたい

  • 遠方から持ち出すのが難しい場合

③ 宅配買取の特徴とおすすめポイント

宅配買取は、業者から送られてくる専用の梱包キットに食器を詰めて送り、査定してもらう方法です。
近隣に店舗がない人や、忙しくて時間が取れない人に向いています。

メリット

  • 全国どこからでも依頼可能

  • 自宅で手続きが完結

  • 複数業者に依頼しやすい

デメリット

  • 梱包に手間がかかる

  • 運送中の破損リスク

  • 査定結果が出るまで時間がかかる

おすすめのケース

  • 店舗が近くにない地方在住の方

  • 希少な小物類を数点だけ査定したい方

  • 複数業者に相見積もりを取りたい方

④ おすすめの買取方法の選び方

  • すぐに現金化したい人店頭買取

  • 大量の食器を売りたい人出張買取

  • 地方在住で店舗が近くにない人宅配買取

また、高額査定を狙う場合は必ず複数業者に相見積もりを取ることが鉄則です。
同じ薩摩焼や大正ガラスでも、業者によって5万円〜10万円以上の差が出ることがあります。

大正・明治時代の食器を売却する際は、

  • 店頭買取
    少量の食器をすぐ売りたいとき

  • 出張買取
    大量の食器をまとめて売るとき

  • 宅配買取
    遠方から依頼したいとき
    と使い分けるのがポイントです。

 

8. よくある質問(Q&A)

大正・明治時代の食器を売却する際には、査定額や保管方法、相場の見極め方など、さまざまな疑問が出てきます。
ここでは、よくある質問をまとめて解説します。

Q1. 大正・明治時代の食器はどんなものが高く売れますか?

A. 高額査定になりやすいのは、以下の3つの条件を満たす食器です。

  1. ブランド・窯元が有名なもの
    ノリタケ、薩摩焼、九谷焼、有田焼、大正ガラスなどは人気が高いです。

  2. 希少なデザイン・限定品
    アールデコ調、大正ガラスの切子、明治輸出用の薩摩焼などは特に高額です。

  3. 保存状態が良いもの
    欠け・ヒビがなく、金彩や絵付けが美しく残っていると高額査定になりやすいです。

Q2. 欠けやヒビがある食器でも査定してもらえますか?

A. 可能ですが、状態が良いものに比べると査定額は下がります。
ただし、以下のケースでは値段が付くこともあります。

  • 銘が入った作家物

  • 現存数が少ない希少なシリーズ

  • 海外で需要が高いアンティーク品

例えば、薩摩焼の花瓶であれば、ヒビがあっても数万円で取引されるケースもあります。

Q3. 箱や証明書がなくても売れますか?

A. 売却は可能です。ただし、箱や保証書などの付属品があると査定額は上がります。
特にノリタケのティーセットや九谷焼の飾皿などは、当時のオリジナル箱付きであれば1.5倍以上の査定になることがあります。

Q4. 市場価値が高いかどうか、自分で見極める方法はありますか?

A. 以下の3つをチェックすることで、ある程度の価値を判断できます。

  1. 銘・刻印の有無
    底面に「薩摩」「NIPPON」「NORITAKE」などの刻印があると高額査定の可能性大。

  2. デザインの希少性
    限定モデルや特注デザイン、輸出専用品は相場が高め。

  3. オークション相場を調べる
    ヤフオク、楽天、ebayなどで「大正ガラス」「薩摩焼」などの過去落札価格を調べると参考になります。

Q5. 食器を売る前に洗った方がいいですか?

A. 汚れを軽く落とす程度で問題ありません。
ただし、無理にこすったり洗剤を使いすぎると、絵付けや金彩を傷つける恐れがあります。
特に大正ガラスや薩摩焼はデリケートなので、水洗いのみで十分です。

Q6. どこで売るのが一番高くなりますか?

A. 骨董品専門の買取業者がおすすめです。
一般的なリサイクルショップでは査定額が低くなりがちなので、アンティーク食器を専門に扱う業者に依頼するのがベストです。

さらに高く売るコツは、複数業者に相見積もりを取ることです。
同じノリタケのティーセットでも、業者によって5万円以上査定額が変わることがあります。

Q7. まとめて売った方が高くなりますか?

A. はい。特に以下の場合はまとめて査定する方がお得です。

  • 同じシリーズのティーセット

  • 大正ガラスの複数アイテム

  • 薩摩焼の飾皿と茶碗のセット

揃い物で出すとコレクター需要が高まり、単品より1.5倍〜2倍の査定額になるケースもあります。

Q8. 査定は無料でお願いできますか?

A. ほとんどの専門業者では査定は無料です。
ただし、宅配査定の場合は送料が有料になるケースがあるため、事前に確認することをおすすめします。

大正・明治時代の食器は、ブランド・デザイン・保存状態によって買取額が大きく変わります。
高額査定を狙うには、

  • 銘や付属品を確認する

  • 無理に洗わない

  • 専門業者に依頼する

  • 複数社で見積もりを取る
    この4つを押さえることが重要です。

次章では、「9. 大正・明治時代の食器を高く売るコツ」として、今回の内容を総括し、実際に高額買取を実現するためのポイントをお伝えします。

9. 大正・明治時代の食器を高く売るコツ

大正・明治時代の食器は、当時の職人技術やデザイン性の高さから、現在のアンティーク市場でも非常に人気があります。
しかし、同じ食器でも査定額には大きな差が出ることが多く、売却方法を工夫するだけで数万円〜数十万円の違いになるケースもあります。
ここでは、これまでの内容を踏まえ、大切な食器を高く売るための具体的なポイントを整理します。

① 高額査定を狙うなら「ブランド」と「デザイン」を意識

大正・明治時代の食器は、製造元やデザインで査定額が大きく変わります。
特に次のようなブランドや特徴を持つ食器は高額査定が期待できます。

  • 人気ブランド・窯元

    ノリタケ(Noritake)
    薩摩焼(京薩摩は特に高額)
    九谷焼(赤絵・青手の絵付け)
    有田焼(洋風デザイン・金彩)
    大正ガラス(乳白・淡青・切子)

  • デザインの特徴

    アールデコ調の洋食器
    明治期輸出用の薩摩焼や九谷焼
    希少な限定モデルやオーダーメイド品

ブランド・デザイン・希少性、この3つが揃う食器は、単品でも数十万円の査定額になる可能性があります。

② 状態の良さが査定額を左右する

アンティーク食器の価値は、状態によって大きく変動します。

  • 欠け・ヒビがないこと

  • 金彩や絵付けの剥がれがないこと

  • オリジナル箱や付属品が揃っていること

例えば、同じノリタケのティーセットでも、完品で箱付きなら査定額が1.5倍以上になることもあります。
無理に洗浄して絵付けを傷つけると価値が下がるため、軽く乾拭きする程度にとどめるのがおすすめです。

③ 売却前に「銘」や「刻印」を確認する

食器の裏面や底面には、窯元・作家名・製造年を示す刻印が入っている場合があります。
特に以下のマークは高額査定につながることが多いです。

  • 「薩摩」や「九谷」などの銘

  • 「NIPPON」や「NORITAKE」などの刻印

  • 「HAND PAINTED」「JAPAN」などの輸出用印

銘や刻印があることで、証明書がなくても正規品として評価される可能性が高まります。

④ 複数社に査定依頼するのが鉄則

大正・明治時代の食器は、業者によって査定額の差が非常に大きいのが特徴です。
特に、一般的なリサイクルショップと骨董専門業者では、5万円〜10万円以上の差が出ることもあります。

  • 骨董品・アンティーク専門業者に依頼する

  • 出張・宅配・店頭査定を組み合わせて比較する

  • 少なくとも2〜3社以上で相見積もりを取る

相見積もりを取るだけで、査定額が平均1.5倍以上になるケースは珍しくありません。

⑤ 買取方法を使い分けるとさらにお得

状況に応じて、最適な買取方法を選ぶことも大切です。

  • 店頭買取 → 少量の高額品をすぐ売りたいとき

  • 出張買取 → 大量の食器をまとめて査定したいとき

  • 宅配買取 → 遠方在住で店舗に行けないとき

特に、ティーセットや大正ガラスのように数が多い場合は、出張査定を利用すると便利で高額になりやすいです。

⑥ 高く売るための最終チェックリスト

  1. ブランド・窯元・作家名を確認

  2. 欠け・ヒビがないかチェック

  3. 銘・刻印・付属品の有無を調べる

  4. 無理に洗わず現状のまま保管

  5. 複数の専門業者で査定を比較する

この5つを意識するだけで、査定額は大きく変わります。

大正・明治時代の食器は、実用品でありながら美術品としての価値も高い貴重なアイテムです。
特に、薩摩焼や大正ガラス、ノリタケなどの有名ブランドは、アンティーク市場で非常に人気があります。
保存状態が良く、希少なデザインであれば、数十万円単位の高額査定も決して珍しくありません。

大切な食器をより高く売るためには、

  • 銘やデザインの確認

  • 状態の維持

  • 複数社への査定依頼

最適な買取方法の選択
この4つを意識することが大切です。

古い食器の出張買取は高価買取専門店【戎ノ蔵】にお任せください

 

引用元:【戎ノ蔵】公式サイト
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