コラム

コラム

【掛け軸と表装の種類】掛け軸の出張買取をお考えの方へ

「掛け軸、美しい絵画や書が空間に深みと風格をもたらします。

その美しさをより引き立てるのが表装の役割であり、掛け軸と表装の組み合わせはそのまま部屋の雰囲気やあなたのセンスを反映します。

 

しかし、掛け軸や表装の種類を正確に理解していないと、その魅力を十分に引き出すことはできません。

 

今回は掛け軸と表装の種類について詳しく解説し、あなたが理想的な選択ができるように知識が深まれば幸いです。

日本の伝統芸術を深く理解し、あなたの空間に最適な掛け軸と表装を見つけましょう。

 

 

掛け軸とは

掛け軸とは、主に書や絵画を一定の形に仕立て、通常は壁に掛けて飾るための日本独特の装飾品です。

一般に紙や絹に書かれた作品を中心に、上下に竹や木の棒(それぞれ天秤棒と地秤棒と呼ばれます)を取り付け、両側を布で縁取り、上部に吊り紐をつけて完成させます。

 

掛け軸にはいくつかの種類があります。

大きさによっては

大掛(おおかけ)

中掛(なかかけ)

小掛(こがけ)

 

また形状によっては

縦掛(たてかけ)

横掛(よこかけ)

肩掛(かたかけ)

などがあります。

 

どの種類を選ぶべきかは、掛ける場所や状況、目的によります。

 

掛け軸は日本文化の一部として、茶道や書道、花道などの伝統芸術でも利用されています。

また、季節や行事に合わせて掛け替えることで、室内の雰囲気を変える役割も果たします。

一枚の掛け軸は、その美しさだけでなく、空間に和や雅を醸し出す独特な存在と言えるでしょう。

 

表装とは

表装とは、主に絵画や書道の作品を保存し、見栄え良く展示するための伝統的な技術のことを指します。

 

掛軸はこの表装の一形態であり、また屏風や巻物なども含まれます。

これらは日本独自の美術品の形態であり、それぞれ独特の装飾的価値とともに、作品の保存と鑑賞の両面に対応しています。

 

表装は大きく分けて

室町表装、江戸表装、昭和表装、現代表装

などの種類があり、それぞれに特徴と歴史があります。

 

それぞれの時代背景によって、使用される素材やデザイン、色彩などに違いがあります。

また、表装は作品の価値を高め、保存状態を保つだけでなく、その美しさをより一層引き立てる役割も果たします。

 

表装の過程は非常に繊細で、経験と技術を要します。

紙や布の選択、接着剤の配合、乾燥方法など、多くの要素が一体となって完成するため、一つ一つの工程には深い理解と高い技術が求められます。

そのため、表具師と呼ばれる専門家が行うことが一般的です。

これらを通じて、表装は日本の伝統美術を支え、豊かな表現と鑑賞の場を提供しています。

 

掛け軸の種類と特徴

掛け軸の種類と特徴について詳しく見ていきましょう。

掛け軸はその形状や大きさにより

正掛け、縦掛け、横掛け、肩掛け、自在

などに分類されます。

 

  • 「正掛け」
    最も基本的な形の掛け軸で、長方形の形状を持ちます。絵画や書の主題は中央に位置し、その上下には一定の余白があります。通常、部屋の正面や床の間に飾られ、格式ある場所に適した掛け軸です。
  • 「縦掛け」
    正掛けよりも形状が長く、細長い縦長の形をしています。風景画や花鳥画、人物画など、上から下までの流れが必要な主題に向いています。縦掛けは比較的スペースを取らないため、小さな空間にも適しています。
  • 「横掛け」
    その名の通り横長の形をした掛け軸です。風景画や長文の詩など、左から右への流れが必要な主題に適しています。広い空間に適しており、壁面を有効に活用できます。
  • 「肩掛け」
    形状がほぼ正方形で、上下の余白が少ない掛け軸です。肩掛けは一見カジュアルに見えますが、格式ある茶の湯の場では重要な役割を果たします。特定の季節や月の行事に関連する作品が多く、茶室の季節感を表現します。
  • 「自在」
    サイズや形状が一定でない掛け軸を指します。

 

制作者の自由な発想により作られるため、ユニークで個性的な作品が多いです。

それぞれの種類の掛け軸には、その形状やサイズに適した主題や場所があります。

また、その季節や行事、設置する空間に応じて掛け軸を選ぶことで、空間にさらなる深みと和の雰囲気を加えることができます。

 

表装の種類と特徴

表装は主に日本画や書に使われ、美術作品を保存しつつ鑑賞するための枠組みを提供する伝統的な技術です。

歴史的な背景により

室町表装、江戸表装、昭和表装、現代表装

という種類が存在します。

 

  • 「室町表装」
    その名の通り室町時代に流行した表装のスタイルです。この時代の表装は大胆かつ華麗な特徴を持ち、金や銀などの豪華な素材が多用されました。また、絵巻物のように物語性のある作品が多く、寓話や伝説を表現したものが特徴です。装飾には龍や花鳥、山水など、生命力に満ちた豊かな自然のイメージが使われます。
  • 「江戸表装」
    平民文化の発展と共に広まった表装の形式で、贅沢さよりも機能性と実用性を重視した特徴があります。また、風俗画や浮世絵など、庶民の生活や風景を描いた作品が主流となりました。紙や布の素材も一部で取り入れられ、多様性が広がりました。
  • 「昭和表装」
    近代化と西洋文化の影響を受け、新たな視点と技法が取り入れられた時期です。素材の選択やデザインに新しい試みが見られ、和洋折衷のスタイルが生まれました。また、昭和表装では保存技術の向上も見られ、古文書や歴史的価値のある作品の保存に寄与しました。
  • 「現代表装」
    技術の進歩とともに、多様な素材やデザインが生み出された表装のスタイルです。コンピュータ技術の利用による精密な設計や、環境に配慮した素材の選択などが行われています。また、作品との相性を最大限に引き出すための個別対応や、鑑賞者の視点を重視した表装が求められます。

 

それぞれの表装には、その時代の社会背景や価値観が反映されています。

そして、それぞれの特徴を理解し活用することで、作品の価値を高め、より深く鑑賞することが可能となります。

表装は単なる枠組みではなく、美術作品と鑑賞者を繋ぐ重要な要素であることを忘れてはなりません。

 

掛け軸の価格

掛け軸の価格は多数の要素により決まります。

その中で主要な要素は、作品自体の価値、使用された素材、表装の技術と品質、そして作家の名声や作品のレア度などです。

 

作品自体の価値は、書や絵画の技術や芸術性が評価されます。

評価は主観的な要素も含むため、個々の鑑賞者により異なることもあります。

 

次に、使用された素材は価格に大きな影響を与えます。

たとえば、紙や絹の質、使用される墨や顔料の種類や品質などが考慮されます。

 

表装の技術と品質も重要です。

手間と時間をかけた繊細な作業が求められ、専門的な技術を持つ表具師によって行われます。

 

また、作家の名声や作品のレア度は、芸術作品としての価値を決定します。

 

知名度の高い作家の作品や、限定品や掛け軸の価格は多種多様で、作品自体の価値、使用された素材、表装の技術と品質、そして作家の名声や作品の希少性などが主な価格決定要素となります。

 

作品自体の価値とは、書や絵画の技術や芸術性が評価されるという意味です。

個々の鑑賞者により評価は異なるため、主観的な要素も含みます。

また、使用された素材も価格に大きく影響します。

 

例えば、紙や絹の質、使われる墨や顔料の種類と品質などが考慮されます。

 

表装の技術と品質も重要な価格決定要素です。

表装の美しさと丁寧さは作品全体の価値を高めます。

 

さらに、作家の名声や作品の希少性も大きく影響します。

著名な作家の作品や、数が限られている希少な作品は価格が高くなります。

 

以上の要素により、掛け軸の価格は数千円から数百万円、あるいはそれ以上になることもあります。

掛け軸購入時は、自分が何を重視するか、予算はどれくらいか、などを考慮し、最適な一品を選ぶことが大切です。

 

掛け軸の出張買取

掛け軸の出張買取は、手軽さと利便性から多くの人々に利用されています。

しかし、買取価格に満足するためには、正確な査定を得ることが重要です。以下に、そのポイントをいくつかご紹介します。

 

  1. 事前準備
    査定に際しては、掛け軸の作品の状態を正確に伝えることが大切です。作品の傷や欠け、色褪せなどがある場合は、それを明確に伝えましょう。また、作品に関する情報(作家名、作品の年代など)が分かる場合は、それも一緒に伝えると良いでしょう。
  2. 信頼性のある業者選び
    信頼できる買取業者を選ぶことが大切です。業者の評判や口コミ、過去の買取実績などを調べることで、その業者が適正な価格をつけてくれるかを見極めることができます。
  3. 複数の業者に査定を依頼する
    一つの業者だけに依頼するのではなく、複数の業者に査定を依頼することで、適正価格を見つけることができます。異なる業者で査定額が大きく異なる場合は、その理由を聞くと良いでしょう。
  4. 直接対面で査定
    掛け軸は色彩や装飾、質感など、直接見て触れることでその価値がわかるアイテムです。出張買取では、査定員が直接作品を確認できるため、より正確な価格をつけることが可能となります。

 

これらのポイントを踏まえることで、掛け軸の出張買取で正確な査定を得ることが可能です。買取を検討している方は、ぜひこれらのポイントを参考にしてください。

 

 

掛け軸の出張買取の流れ

 

掛け軸は美術品の市場で非常に高い評価を受けており、その買取は一定のプロセスを必要とします。ここでは、買取プロセスとその手順、そして買取を依頼する際の注意点について詳しく解説します。

 

買取プロセスとその手順

掛け軸の買取プロセスは、一般的に以下のような手順で進行します。

 

  1. 見積もりの依頼
    最初に、買取を希望する作品の写真や詳細情報を買取業者に提供し、見積もりを依頼します。
  2. 査定
    業者は提供された情報を基に作品の査定を行います。高価な作品の場合、直接訪問して査定を行う業者もあります。
  3. 見積もりの提示
    査定後、業者は作品の買取価格を提示します。
  4. 買取契約の成立
    見積もりに同意した場合、買取契約が成立します。
  5. 作品の引き渡しと支払い
    契約成立後、作品を業者に引き渡し、代金が支払われます。

 

買取を依頼する際の注意点

掛け軸を買取に出す際には、以下の点に注意することが重要です。

  • 作品の状態を正確に伝える
    作品の状態はその価値を大きく左右します。キズや汚れ、修復歴など、作品の状態を可能な限り正確に伝えることが重要です。
  • 鑑定書の準備
    可能であれば、作品の鑑定書を準備することを推奨します。これにより作品の真正性が証明され、より高い価格での買取が期待できます。
  • 複数の業者から見積もりを取る
    一つの業者だけに依頼するのではなく、複数の業者から見積もりを取ることで、適正な買取価格を確認することができます。

 

 

まとめ

掛け軸はその特異な芸術性と稀少性から美術品市場で非常に高い評価を受けています。その買取にあたっては、作品の状態、希少性、市場の需要、鑑定書の有無などが価格に影響を及ぼします。

良好な状態で保存され、希少性が高く、鑑定書が存在する作品はより高い価格で買取られる可能性があります。買取を検討している方は、信頼性のある買取業者を選び、可能な限り正確な情報を提供することが重要です。

また、複数の業者から見積もりを取ることで、最も適正な買取価格を確認することが可能です。

 

掛け軸の出張買取は高価買取専門店【戎ノ蔵】にお任せください

 

引用元:【戎ノ蔵】公式サイト

 

大阪・兵庫・京都・奈良・和歌山・滋賀・福井で掛け軸の出張買取は高価買取専門店【戎ノ蔵】にお任せください!

1件1件丁寧に、経験と知識が豊富な査定士の確かな目利きで、価値ある品を見極め高価買取いたします。

戎ノ蔵なら状態の悪いモノ、他店で買取不可とされてしまったモノでも買取いたします。出張費は完全無料のため、まずはお気軽にお問合せください。

 

0120-610-500
0120-610-500
メールでのご相談
LJNEでのご相談
他社で思うような買取金額にならなかった方へ 戎ノ蔵に一度ご相談ください。

お問合わせ・ご相談・無料査定

ご相談・査定は無料!出張料などの手数料は一切ございません。
他店でご満足できる値段がつかなかったお品や
価値があるかどうか分からないものでもお気軽にご相談ください。

0120-610-500
0120-610-500
メールでのご相談
LJNEでのご相談
2022 © 骨董品・古美術品買取専門店 戎ノ蔵.